核協議が続く一方、軍事準備も進み、アメリカとイランの情勢は急速に緊迫している。
「タイムズ・オブ・イスラエル」紙は18日、複数の関係者の話として、アメリカとイランが核交渉を続けているものの、数日以内に軍事衝突が起きる可能性があると伝えた。短期の作戦ではなく、数週間にわたる集中的な攻撃になる可能性があるという。
イスラエルのアモス・ヤドリン元軍事情報局長は、現在の情勢はこれまでで最も衝突に近い状態だと指摘した。
同氏は、先週はミュンヘン安全保障会議に出席するため渡航していたが、「今週末ならイスラエルを離れるべきか再考せざるを得ない(ほど危険だ)」と語った。
一方でアメリカが直ちに軍事行動に踏み切る可能性は低く、外交手段は最後まで試みられるとの見方も示した。ただ「すべての選択肢がテーブルの上にある」という言葉は、軍事準備が進んでいることを意味するとほのめかした。
米ニュースサイトのアクシオスは、トランプ米大統領の顧問の話として、大統領は交渉の進展に不満を強めており、数週間以内に本格的な軍事行動が起きる可能性は約90%に近いとみていると伝えた。
関係者によると、アメリカとイスラエルが共同で軍事行動に踏み切る可能性が高い、規模は昨年12日間続いた空爆を上回る可能性もあるという。昨年はイランのミサイル攻撃によりイスラエルで32人が死亡し、3千人以上が負傷した。
イスラエル政府高官2人は、軍が「数日以内」に戦争が発生する可能性を想定して準備を進めていると明らかにした。またイラン政権の打倒を視野に入れた作戦も検討されているという。
イスラエル議会の外交・国防委員長ボアズ・ビスムス氏は、国民と政府の双方が厳しい事態に備えていると述べた。
ただし交渉は継続している。イランは17日のジュネーブでの協議後、衝突回避の「原則」で一致したと説明した。一方、ヴァンス米副大統領は、イランは依然としてアメリカのすべての条件を受け入れていないと述べた。
ライト米エネルギー長官は同日、イランの核兵器保有を阻止する決意だと警告した。
公開された飛行追跡データによると、アメリカは1日でF22、F35、F16戦闘機数十機を中東に展開し、空中給油機も複数派遣した。
一方、イランメディアは18日、イランとロシアが19日にオマーン海で海軍共同演習を実施すると報じた。
これに先立ち、イラン革命防衛隊は重要な海上交通路のホルムズ海峡で演習を行い、一時的に海峡の一部を閉鎖した。
交渉、威嚇、軍事展開が同時に進む中、情勢は引き続き急速に変化している。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。