トランプ大統領による強い圧力のもと、キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は、アメリカと交渉中だと認めた。分析では、米中首脳会談を前に、中国共産党政権が長年築いてきた「反米独裁連合」が崩れつつあるとの見方も出ている。
台北在住の作家、汪浩氏は3月13日、フェイスブックに「トランプ氏はまた一人、習近平の友人を切り崩した」と題する文章を投稿した。汪氏は投稿の中で、ベネズエラのマドゥロ大統領が米軍に拘束され、イラン政権が「壮絶な怒り作戦」によって崩壊し、さらにキューバ共産党のディアスカネル第一書記も強い圧力のもとでアメリカとの交渉に応じたと指摘した。これは冷戦の残滓の終結を意味するだけでなく、トランプ政権が中国共産党(中共)の影響力の拠点を的確に断ち切った戦略的打撃だと主張した。
汪氏は、キューバの「降伏」は偶然ではないと分析する。米軍がマドゥロ氏の身柄を拘束し、南米の左派勢力の支援ネットワークを断ったことで、キューバは孤立無援の状況に追い込まれたという。皮肉なことに、キューバの外相は重要な局面で王毅外相に支援を求めたが、北京が示したのは力強さを欠く口頭の表明にとどまったとした。
また汪氏は、これは習近平という「黒幕のボス」が米軍の軍事力に直面した際、子分を犠牲にして自らを守る以外に何もできないことを改めて示したものだと述べた。キューバが51人の政治犯を釈放しアメリカとの交渉に踏み切ったのは、中国の「一帯一路」戦略が安全保障を提供できないことを見極め、現実を認めてアメリカとの関係を選ぶしか生き残る道がないと判断したためだと指摘した。
汪氏はさらに、中東のイランから中南米のキューバに至るまで、中共が長年築いてきた「反米独裁連合」はすでに崩壊しつつあると主張した。トランプ政権は力によって、アメリカが従わない政権を排除できることを示したとも述べた。中共の主要な同盟勢力が次々と断たれる中、国際社会は空洞化した大国が戦略的孤立へ向かう姿を目の当たりにしていると指摘した。
文章の最後には、「日和見主義者の末日は近く、残っているのは戦火の沼に沈むロシアと、いまだに『東昇西降(東が台頭し西が降る)』の夢を見ている二百斤(習近平の蔑称)の愚か者だけである」と記されている。
汪浩氏のこの投稿は大きな反響を呼び、コメント欄には多くの意見が寄せられた。
「アメリカはまず礼を尽くし、その後に強硬手段に出る」
「国際警察が動けば、横暴な勢力もおとなしくなる」
「中共の周辺勢力が切り離されれば、中国はもはや威勢を張れなくなる」
「ベネズエラやイラン、キューバを『言うことを聞かない政権』よりも、『人道に対する罪』を犯している独裁政権と言うべきだ。アメリカは、その国で苦しめられている人々や、周辺で被害を受けている国々を救おうとしている」
キューバ現地時間3月13日夜、キューバ中部の都市モロンで反政府デモが発生し、長時間の停電や食料不足に抗議する声が上がった。
14日未明には、市の党委員会本部が市民により石を投げつけられ、火を放たれる事件も起きた。SNS上の映像では、激しい火の手が上がり、建物の窓に石が投げられる様子や、背景で「自由」と叫ぶ声が聞こえる。
ディアスカネル氏は13日、テレビ中継された演説の中で、キューバ代表が最近、アメリカ代表と対話を行っていることを認めた。その目的は、両国間の相違を解決し、「対立から遠ざかる」ことにあるという。
トランプ政権は今年1月初め、軍事行動によってベネズエラの独裁者マドゥロ氏を拘束した後、キューバ政権への圧力を強め、石油禁輸などの措置を講じている。
トランプ氏は、米軍がイランに対する軍事行動を行った後、キューバが次に崩壊する政権になる可能性があると述べている。
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