3月19日、ギャバード米国家情報長官は、下院情報特別委員会の公聴会に出席した。ギャバード氏は、イランのモジタバ師がイスラエルによる空爆で重傷を負ったと明らかにし、現在実権を握っているかどうかは不明だと述べた。また、アメリカはイランの濃縮ウランの所在を把握しているとも説明した。
公聴会では、ジェイソン・クロウ下院議員が、イランの新たな指導部とその意図について質問した。ギャバード氏は、モジタバ師について「その地位や関与の度合いは依然として不明だ」と述べた。
イランの最高指導者を選出する機関「専門家会議」は3月8日、モジタバ師を次期最高指導者に選出したと発表したが、同氏はこれまで公の場に姿を見せていない。
ギャバード氏は「彼はイスラエルによる空爆で重傷を負った。そのため、イラン指導部の意思決定の状況は不透明だ」と説明した。
さらに、米側によるイラン指導部の実態の把握は、開戦前よりも不透明になっているとの見方を示した。
先週、ヘグセス米戦争(国防)長官は「誰が実権を握っているのか、イラン側自身も把握していない可能性がある」と述べた。
また、トランプ大統領も、ハメネイ師の死後、イランの指導体制が不透明な状態にあると発言している。
ギャバード氏は証言で、情報機関の評価として、モジタバ氏は強硬姿勢が際立っており、イラン指導部の一部からも「過激すぎる」と見られていると指摘した。また、同氏が最近全国に広がった抗議活動において、デモ参加者の殺害命令に関与した可能性があるという。
さらに、モジタバ師が、2003年に父が出した核兵器開発を禁じる宗教命令(ファトワ)を維持するのか、あるいは撤回するのかについては、「現時点では不明だ」と述べた。
このほか、スティーブ・コーエン米民主党下院議員の質問に対し、ギャバード氏は、情報機関はイランの濃縮ウランの所在について「極めて高い確信を持っている」と説明した。ただし詳細については非公開の場で議論すべき内容だとし、公聴会の公開部分終了後、非公開の場で説明する予定だとした。
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