トランプ氏 イランとの和平交渉のため米交渉団がパキスタンへ向かうと発表

2026/04/20
更新: 2026/04/20

トランプ米大統領は4月19日、イランとの交渉準備のため、米国代表団が4月20日夜にパキスタンに到着すると発表した。

トランプ氏はTruth Social上でこの発表を行い、イランが4月18日にホルムズ海峡でフランスの船舶およびイギリスの貨物船に向けて発砲し、停戦合意に違反したと述べた。

「イランは最近、海峡を封鎖すると発表したが、妙な話だ。なぜなら我々の封鎖によってすでに閉鎖されているからだ」とトランプ氏は19日に投稿した。「彼らは知らず知らずのうちに我々を助けている。封鎖された通路で損をするのは彼らの方であり、その額は1日5億ドルにのぼる!」

米国代表団には、J.D.ヴァンス副大統領、スティーブ・ウィトコフ中東担当特使、およびジャレッド・クシュナー特使が含まれる見通しだ。

トランプ氏は、イランが合意に応じない場合、米国は主要なインフラを標的にする可能性があると警告した。

「米国はイランにあるすべての発電所とすべての橋を破壊するつもりだ」と彼はTruth Socialに書き込んだ。

「彼らが交渉に応じないのなら、なされるべきことを実行するのは私の誇り(Honor)である」

イラン側は、米国との交渉に出席するかどうかをまだ確認していない。

トランプ氏は19日、封鎖を回避しようとしたイラン船に対し、米国が停止を警告したとTruth Socialで明かした。イラン船が停止しなかったため、海軍駆逐艦「スプルーアンス」がオマーン湾でこれを拿捕したという。

「イランの乗組員が聞き入れなかったため、我が海軍の艦船はエンジンルームに穴を開けることで、彼らをその場で停止させた」とトランプ氏は述べた。「現在、米海兵隊がその船舶を拘束している。我々は船を完全に管理下に置き、積荷の内容を確認しているところだ」

トランプ氏によると、この船は「トウスカ(Touska)」という名の全長約900フィート(約274メートル)の貨物船で、重量は航空母艦とほぼ同じであるという。

ホルムズ海峡は世界の重要な海上交通路である。国際エネルギー機関(IEA)によれば、2025年には1日平均2千万バレルの原油および石油製品がこの海峡を通過しており、これは世界の海上石油貿易の約25%に相当する。

全米自動車協会(AAA)によると、米国のレギュラーガソリンの平均価格は、2025年4月19日時点の1ガロンあたり3.15ドルから、現在は4.05ドルに上昇している。

3月23日から29日にかけて実施されたピュー・リサーチ・センターの調査では、ガソリン価格の上昇がアメリカ人が最も懸念している結果であることが示された。調査によると、アメリカ人の69%が、イランに対する軍事行動によるガソリン価格の高騰を懸念している。

イラン国営通信(IRNA)は4月18日、トランプ氏がイラン側の提示した「10項目の提案」を交渉の枠組みとして受け入れるのであれば、和平交渉は「実現する可能性がある」と報じた。同通信によれば、「不可欠な前提条件」の一つは、レバノンを含むすべての戦線における停戦である。

イラン側の報道によれば、米国が全戦線での停戦に同意すれば、イランはホルムズ海峡を商船に対して開放するが、軍艦に対しては開放しないという。

また、イラン国営通信は、イランが「米国から新たな提案を受け取ったが、イスラム共和国(イラン)はまだ回答していない」と伝えた。イランは、ホルムズ海峡における軍事封鎖の継続を停戦違反とみなすと報じられている。

一方、トランプ氏は4月17日にTruth Socialで、封鎖を終了させるつもりはないと述べた。

「ホルムズ海峡は完全に開かれており、ビジネスと全面的な通行の準備はできている。しかし、イランに関する限り、海軍による封鎖は、我々の取引が100パーセント完了するまで、引き続き完全な効力を維持する」とトランプ氏はすべて大文字で投稿した。「ほとんどの項目はすでに交渉済みであるため、このプロセスは非常に迅速に進むはずだ」

イランの首席交渉官であるモハンマド・バゲル・ガリバフ氏は17日、X上で、封鎖が継続されるのであればホルムズ海峡が開放されたままになることはないと述べた。海峡の通過には「イランの許可」が必要になるという。

イランの通信社は、パキスタンで行われた21時間にわたる和平交渉について、「ワシントンの新たな野心的な要求のため」に成果なく終わったと伝えた。

米国とイランは、4月8日に発効した2週間の停戦に合意しており、それは4月22日頃に期限を迎える予定である。

両国は、外交関係の断絶を招いた1979年のイラン革命以来、数十年にわたり緊張関係にある。

今年2月28日、米・イラン間の核協議が決裂した後、米国とイスラエルによるイランへの大規模な攻撃が開始された。トランプ氏は、イランの標的に対する米・イスラエルの軍事攻撃が数週間にわたって続く可能性があることを示唆していた。

トランプ氏は、この作戦の目的はイランからの脅威を排除し、現政権が核兵器を保有できないようにすることにあると述べている。

イランのハティブザデ外務次官は18日、米国との交渉再開について言及した。同氏は、トランプ大統領が核計画に対して示している「一切妥協しない強硬な姿勢(マキシマリスト)」を軟化させない限り、和平交渉に応じる準備はないとの考えを示した。

ハティブザデ氏は、交渉を進めるには事前に「理解の枠組み」が必要であるとしている。

これまでの外交努力はまだ合意に至っていない。4月11日にはJ.D.ヴァンス副大統領がイラン代表団と21時間にわたる協議を主導したが、合意には至らなかった。

当時、ヴァンス氏は、イランが核兵器開発の追求を明確に断念することを拒否していることが、停滞の原因であると述べていた。

イランは核兵器を追求していないと主張している。しかし、国際原子力機関(IAEA)によれば、イランは約970ポンド(約440キログラム)の60%濃縮ウランを保有しており、これは兵器級の90%に達するまで技術的にわずかな段階にある。

イラン軍は18日、ホルムズ海峡に対して「厳格な軍事監視」を再開したと発表した。イラン側は、これはワシントンによるイラン船舶への海軍封鎖が継続されているためだとしている。

イギリス海軍の海上通報機関(UKMTO)は18日、ホルムズ海峡でイランの砲艦がタンカーに対して発砲する事件が発生したと報告した。死傷者は報告されていない。