台湾の立法院 頼清徳総統の弾劾案を否決

2026/05/19
更新: 2026/05/19

台湾立法院は19日、頼清徳総統に対する弾劾案の記名投票を実施した。投票結果は賛成56票、反対50票で、規定の承認要件を満たさず、弾劾案を否決した。

弾劾案は昨年12月26日の立法院会議で手続きを開始し、今回、定められた日程に基づき5月19日に採決が行われた。

台湾立法院は定数113。現有勢力は国民党系が54議席(国民党および国民党会派に協力する無所属の陳超明氏、高金素梅氏を含む)、民進党51議席、民衆党8議席となっている。

この日の投票では賛成56票、反対50票となったが、憲法上必要とされる可決要件には届かず、弾劾は成立しなかった。

台湾の憲法増修条文によれば、立法院による総統・副総統の弾劾案は、全立法委員の過半数による提議と、3分の2以上の賛成決議が必要。現行の議席数では76票以上の賛成が必要である。可決した場合には司法院大法官による審理が行われる仕組みとなっている。

さらに憲法法廷で審理した後、大法官の3分の2以上の同意が得られれば弾劾は成立し、被弾劾者は職を失う。

今回の件は憲政史上初の総統弾劾案だが、立法院段階で否決されたため、司法手続きに進むことはなかった。

文彬