「100%生搾り」と信じて飲んでいたジュースが、実際は濃縮果汁を水で薄めたものだった。
中国・河南省の複数の飲料工場で、商品の表示とは異なる製造実態が明らかになり、消費者の間で衝撃が広がっている。
問題となった商品は、「NFC果汁(ストレート果汁)」や「100%生搾り」などとうたって販売していた。
NFCとは、果物を搾った果汁を濃縮せず、そのまま容器に詰めたジュースを指す。一般的な濃縮還元ジュースよりも、生の果物に近い味や香りを楽しめるとして、中国では高級ジュースとして人気を集めてきた。
しかし、中国メディアが工場を取材したところ、実際の製造方法は表示から受ける印象とは大きく異なっていた。
工場では、生の果物を搾ってジュースを作るのではなく、仕入れた濃縮果汁に水を加えて商品を製造していたという。つまり、「生搾り」と聞いて多くの人が思い浮かべるような作り方ではなかった。
工場関係者は、低い販売価格で本物の生搾りジュースを作ることは難しいと説明。ネット上では、「価格が安すぎる時点で気付くべきだった」と冷ややかな声も目立った。
一方で、安いからといって、実際とは異なる表示が許されるわけではない。消費者が商品を選ぶ際、パッケージに書かれた「100%」や「生搾り」という言葉を信じるのは当然である。
問題が明らかになると、中国のSNSでトレンド入りし、大きな注目を集めた。
「消費者をだましている」「何を信じて買えばいいのか」「食品を監督する仕組みが全く機能していない」など、批判や不安の声が相次いだ。
こうした果汁飲料の表示問題は、今回が初めてではない。
中国ではこれまでも、「NFC」や「100%果汁」と書かれた商品に水や濃縮果汁が使われていたとして、表示の分かりにくさや誤解を招く売り方がたびたび問題になってきた。
健康を考え、「100%」「生搾り」の表示を信じて少し高い商品を選んでも、その表示まで疑わなければならない。中国の消費者は今、品質だけでなく、パッケージに書かれた言葉さえ安心して信じられない現実に直面している。
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