中国天気網によると、2026年の台風18号は9月3日午前6時30分ごろ、福建省漳州市漳浦県古雷沿岸に3度目の上陸を果たした。上陸時、中心付近の最大風速は毎秒23メートル、中心気圧は985ヘクトパスカルだった。
これに先立ち、台風18号は8月28日、浙江省台州市玉環市と温州市竜湾区に相次いで上陸した。連日にわたり浙江省や福建省などで大雨が続き、複数のダムが相次いで放流を実施。各地で広範囲に洪水被害が発生した。
日本気象庁の資料によると、台風18号から変わった熱帯低気圧は9月1日未明には南シナ海北西部で再び台風に発達した。
その後、南シナ海北東部で台風24号と「藤原効果(2つの温帯低気圧が約1キロ以内に接近した場合、それらが干渉して通常とは異なる進路をとる現象)」によって互いに影響し合い、海上で数字の「6」のように大きく旋回する複雑な進路を取った。その後、西寄りに進んだ後、北寄りへ向きを変え、福建省と広東省の境界付近に接近した。
台風18号は上陸前、一時大きく南下したため、2026年に台湾へ初めて上陸する台風になるとの見方も出ていた。しかし、その後突然西へ進路を変え、結果的に台湾には上陸せず、浙江省に上陸した。
8月31日夜、香港天文台の林超英・元台長はSNSに投稿し、台風18号は東シナ海から浙江省に入った後、徐々に勢力を弱めたものの、渦の構造を保ち続け、さらに南西方向へ進みながら再び熱帯低気圧としてまとまり息を吹き返したと指摘した。
異例の「復活」を遂げた台風18号について、林氏は「いったい天は私たちに何を伝えようとしているのか」と問いかけた。気象の仕事に40年間携わってきたが、このような台風は見たことがないという。
さらに、「人類はよく『ハイテク』を誇るが、自然の奥深さには到底及ばない」と感慨をつづった。
スーパー台風13号 1時間余りで浙江省に2度上陸
約3週間前の8月9日午後5時30分ごろ、台風13号は浙江省台州市玉環市に上陸し、約1時間10分後の午後6時40分ごろには温州市楽清市に上陸した。
一般的な台風の寿命は5~7日程度。しかし台風13号は7月27日午後2時に発生してから、8月11日午後5時に台風ではなくなるまで15日以上存続した。
さらに、複数回にわたってスーパー台風級まで発達し、その勢力を延べ5.5日間維持した。寿命が2週間を超え、なおかつスーパー台風級の勢力を長期間維持するという2つの異例な特徴が重なるのは、極めて珍しい。
台風13号は北緯13.2度、東経176.9度付近と、国際日付変更線に近い海域で発生した。上陸までの移動距離は6千キロを超えた。
また、2018年の台風22号が東経162.4度付近で発生した記録を更新し、1951年以降、中国に上陸した台風の中で最も東側で発生した台風となった。
台風13号は海上で長い距離を進み、極めて長い寿命を記録した。国際日付変更線付近で発生し、強い勢力を保ったまま中国に上陸した初の台風となった。
浙江省、江蘇省、上海市では記録的な大雨となり、各地で大雨の赤色警報を発表した。
さらに8月11~15日には、台風13号の残った雲域が安徽、湖北、河南、山東、山西、河北、北京、東北地方の一部にも大雨をもたらした。地域によっては非常に激しい豪雨となった。
中共海軍基地を3つの台風が相次ぎ直撃 「前例なし」
わずか約50日間に、台風9号(7月11日)、13号(8月9日)、18号(8月28日)が、いずれも浙江省台州市玉環市坎門街道付近に相次いで上陸した。極めて異例のケースとなった。
浙江省気象サービスセンターの馬辛宇・首席専門家は、同じ年に3つの台風が同じ場所に上陸した例は、過去に一度もなかったと述べた。
注目するのは、玉環市の大麦嶼海軍基地は台湾本島の基隆市から直線距離で約160~180キロしか離れておらず、中共東部戦区が保有する台湾に最も近い海軍前線基地の一つとする点だ。
報道によると、同基地には多数の戦車揚陸艦やドック型揚陸艦、迅速な港湾支援設備を配備している。米台の軍事関係者の間では、中共軍による台湾への水陸両用上陸作戦や、上陸部隊の初動拠点となり得る重要基地の一つとみている。
3つの台風が相次いで中共海軍の玉環基地付近を襲ったことで、ネット上でも大きな話題となった。
台風13号が玉環市に上陸した後、作家の楊衛隆氏は「台風が次から次へと玉環を狙って襲っている。天は、ここを壊すまで容赦しないと言わんばかりだ」と投稿した。
さらに、玉環海軍基地が戦闘力を回復するまでには長い時間がかかるとの見方を示した。北京や上海などの主要都市も台風13号に大きな被害を受けたとして、その進路について「中共の要所を次々と直撃した。威力は千発のミサイルを上回る」と述べた。
上海の降水量 154年の観測記録を更新 中国最高層ビルの制振装置も大きく揺れる
7月11日夜、台風9号の上陸を前に、上海や杭州の多くのネットユーザーは、空が赤紫色に染まる様子を撮影した。
中国メディア「毎日経済新聞」は同日、このピンク紫色の夕焼けは俗に「台風霞」と呼ばれ、台風の接近時に見られることがあり、その後の風雨が強まる前兆となる場合があると報じた。
8月8日夜には、台風13号の上陸を前に、上海の夕空が真っ赤に染まり、市内一帯が赤色に包まれた。
翌9日午前10時30分、上海中心気象台は市中心部の大雨警報をⅡ級(オレンジ)から最高レベルのⅠ級(赤)に引き上げ、今後6時間の累積降水量が220ミリ以上に達すると予測した。
新しい警報基準の導入後、赤の大雨警報を発表したのは初めてだった。前回の大雨赤色警報は、2013年の台風23号の際だった。
8月9日午前8時から10日午前8時にかけて、上海では広い範囲で大雨となり、一部では猛烈な豪雨となった。24時間降水量は154年の観測史上最多を記録した。
9日正午ごろには台風13号の影響で、中国で最も高い超高層ビル「上海中心大厦」の重さ約千トンの制振装置が大きく揺れる様子を確認した。
結び
2026年夏、中国大陸では新型コロナウイルス(私たち大紀元グループは「中共ウイルス」と呼んでいる)をはじめとする複数の感染症が流行し、地震も相次いだ。極端な高温や熱波が続き、台風は次々と襲来。豪雨や洪水、鉄砲水、土石流、山崩れなどの災害も後を絶たなかった。
古代中国では「天災は人災によって起こる」と考えており、激しい台風や地震、異常気象は、皇帝の徳の欠如や朝廷の腐敗に対する天からの警告と受け止められてきた。
中国共産党(中共)指導部では内部対立が激化し、習近平の権力基盤をめぐる不透明感も強まっている。習近平派の内部でも対立が表面化し、軍や官僚機構では大規模な粛清が続いている。
そうした中、7つの台風が、習近平の政治的地盤の福建、浙江、上海などを相次いで襲った。
複数の台風が異例の進路を取り、記録を更新したほか、台湾には上陸せず、中共海軍基地のある地域を相次いで襲ったことも注目を集めている。
古代中国の「天人相関説」の考え方に照らせば、こうした異例の天候を「天からの警告」と捉える見方もある。一連の現象は、さまざまな意味で考えさせられるものとなるだろう。

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