9月、中国遼寧省凌源市の法輪功学習者、杜国明さん(80代)が賃貸住宅で誰にも知られず死亡した。数日後、近隣住民が発見し、地区の行政機関に連絡して死後の対応を依頼した。
何年も前、杜さんと息子の杜衛峰さんが拘束されている間に、妻の何桂華さんは病死していた。杜衛峰さんは労働教養所で長期にわたる拷問を受けた後、精神に異常を来し、現在も自分の身の回りのことができない。かつて仲むつまじかった3人家族は、こうして崩壊へと向かった。
幸せな家庭から、父子ともに拘束される事態へ
杜国明さんと息子の杜衛峰さんは、ともに凌源鋼鉄の従業員だった。妻の何桂華さんは倹約に努めながら家を支え、一家はもともと平穏で幸せな生活を送っていた。
1993年、何さんは病気になり、薬を飲んでも改善しなかった。1994年1月初め、法輪功の創始者、李洪志氏が凌源鋼鉄を訪れて功法を伝え、法を説いた。一家はその後、法輪功の修煉を始めた。間もなく、何さんの病気はなくなった。
1999年7月、中国共産党(中共)が法輪功への迫害を開始すると、一家の平穏な生活は破られた。杜国明さんと杜衛峰さんは、何度も拉致・拘束された。父子はそれぞれ労働教養所に送られ、違法に労働教養を科された。もともと平穏だった家庭は、深刻な打撃を受けた。
息子は労働教養所で拷問を受け、精神に異常
杜衛峰さんは朝陽市西大営子労働教養所に強制収容され、電気ショックや長時間立たせる罰など、さまざまな拷問を受けた。施設の外での労働を強いられ、看守に木の枝で打たれたこともあった。
重い肉体労働を強いられただけでなく、一日中おびえながら過ごし、体は日ごとにやせ、精神状態も悪化していった。病状が深刻になったため、労働教養所は責任を逃れようと、杜衛峰さんを自宅に帰した。
帰宅から1年もたたず、病状が改善しかけたところで、公安は再び杜衛峰さんを拉致し、労働教養所に収容した。収容中は転向、すなわち法輪功の修煉を放棄することを強要され、長時間にわたって電気棒による電気ショックを受け、人格を侮辱された。その後、狭い独房に入れられ、手錠と重いヘルメットを着けられ、1か月にわたって床に固定された。
杜国明さんが息子を訪ねた際、面会時間はわずか5分だったが、拷問を受けた息子の痛ましい姿を目の当たりにした。
杜衛峰さんは再び精神的に崩壊し、その後、精神に異常を来した。現在も精神科病院に入院しており、自分の身の回りのことができない。かつて父親とともに製鉄所で働いていた若者は、それ以降、通常の生活を送れなくなった。
妻は恐怖と病苦の中で死亡
杜国明さんの妻、何桂華さんは夫と息子の安否を心配し、警察による自宅への嫌がらせも受けた。一日中恐怖の中で暮らし、気持ちが沈み、後に病状が悪化して末期の子宮がんを患った。
当時、何さんは食事も水分も取れず、話す力さえなかった。家族が労働教養所と交渉した後、杜国明さんはようやく7日間の帰宅を認められた。
杜国明さんが瀕死の妻に会うと、2人は抱き合って泣いた。杜さんは妻のそばで7日間付き添った。7日目の夜、労働教養所に戻ろうとする時に、何さんは亡くなった。57歳だった。
労働教養から解放された父親は意識がもうろうとし、孤独な晩年
杜国明さんは2度、違法に労働教養を科され、期間は計4年に及んだ。朝陽労働教養所と阜新労働教養所で、拷問、体罰、極めて過酷な強制労働、強制的な洗脳を受けた。
2001年6月17日、副所長の辛洪順ら労働教養所の職員数人が電気棒を持ち、杜国明さんに30分以上にわたって電気ショックを加えた。明慧網によると、現場からは電気ショックの音と苦痛の叫び声が絶えず聞こえた。
労働教養所から戻った時、杜さんはすでに意識がもうろうとしており、正常な思考にも影響が出ていた。
妻はすでに死亡し、息子は精神に異常を来して長期にわたり精神科病院に入院していたため、杜国明さんは晩年、1人で暮らすしかなかった。9月、この80代の男性は、不当な扱いを受けたまま賃貸住宅で死亡した。近隣住民が遺体の臭いに気づいて、ようやく死亡が発覚した。
杜国明さん一家の経験は、単独の事例ではなく、多くの法輪功学習者とその家族が受けてきた迫害の縮図である。明慧網の2016年6月の記事も、唐山市のある家庭の悲劇を記録している。
唐山鋼鉄第4圧延工場の労働者、劉娜さんは、法輪功を修煉していたために洗脳や激しい暴行を受け、長期にわたって嫌がらせ、侮辱、脅迫にさらされた。2011年12月22日、劉さんは不当な扱いを受けたまま、わずか32歳で亡くなった。その死後、母親は深刻な打撃を受けて日ごとにやせ、2013年3月6日に亡くなった。最後に家に残されたのは高齢で体の弱い父親だけで、家族を失った苦痛を1人で背負うことになった。
杜国明さん一家と劉娜さん一家の経験は異なるが、いずれも、中共の迫害によって法輪功学習者の家庭が崩壊し、家族が死亡する悲劇を示している。迫害を受けるのは法輪功学習者本人だけではない。家族も深刻な打撃を受け、中には最も身近な家族を失う家庭もある。
(事例は明慧網による)
責任編集:高静
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