四川: 病死したブタ売買、依然止まず

2005/08/10
更新: 2005/08/10

【大紀元日本8月10日】8月6日までの時点で、四川省における奇病感染して死亡した人は累計で39人、病例は214例となった。こうした患者の大部分は、病死した豚肉と接触ないし食べたことによって感染したという。Sounds of Hopeラジオ放送局が伝えた。

疫病が集中している資陽市において、病死した豚を販売する光景を目にするのは少なくなったが、他の地区においては依然販売されている。資陽から75キロ離れた仁寿県文宮鎮総合市場では、病死した豚肉の売買の場面が随所で見られる。

当地の農民は、次のように述べている。「一定の時間毎に、人々が車で鎮にやって来ては病死した豚を購入していく。購入価格は一斤(500グラム)あたり2、3元前後」「当地の屠殺場には、屠殺した豚に対して即時に検疫を行う検疫場がない。いわゆる検疫とは、豚の耳を調べ、免疫注射の針の穴を確認できればパスとなるのだが、仮にその穴が無くとも、屠殺者は豚一頭あたり12元を支払えばいつものようにパスできてしまう」。 

また、江西省新幹県の道路の両側の電線上には、病死した豚の購入に関する連絡用の電話番号が公に書き付けられている。

中国食療ネットは8月2日、次のように報じている。「…湖南省宜章では、ある民間人が十数万元及び毎月の場所代1500元で宜章県牧畜水産局から病死した動物の処理場に関する業務を請負い、病死した豚を食用油、ベーコン、革工場向けの豚皮に加工している。油を抜いた骨は粉砕して飼料にし、利益を上げている」。

(記者 王衣玲 総合報道)
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