雲泥の差、億万長者の炭鉱主と極貧の炭鉱労働者

2005/08/11
更新: 2005/08/11

中国大陸では、炭鉱労働者は極貧生活を強いられる一方で、炭鉱主らは、庶民の想像の域を超える贅沢三昧の生活をしているという。中央社が報じた。

 中国大陸の炭鉱労働者は安全対策が不十分な悪条件の労働環境で採掘し、各種の炭鉱事故が後を絶たない。中国炭鉱の百万トン生産量あたりの死亡者数は3人、米国は0.03人、ポーランドや南アフリカは0.3人であり、中国の炭鉱労働者の死亡率は南アフリカの10倍、米国の100倍であることが明らかになった、中国の炭鉱では少なくとも毎日15人の労働者が事故で犠牲になっていると、今年6月25日の「明報」が報じた。

 一方8月8日の「重慶朝刊」の報道によると、山西省は豊富な石炭資源地であるため、資産が一千万人民元(1元=14円)を超える炭鉱大富豪を数多く生み出した。個人が所有するロールスロイスなどの高級外車は100台を突破した。1999年以来の北京の国際モーターショーで超高級展示車を購入する買主の大半が山西の炭鉱主である大富豪だという。

 山西省の炭鉱主らが集団で高級ジープのハマーを20台購入したことが、一時巷を騒然とさせる話題となった。太原市の某炭鉱主は3台の色違いのロールスロイスを所有しているという。

 炭鉱主の張氏は、4つの炭鉱を所有し、1日の収入が10数万人民元に達し、年間純利益は億を超えている。個人資産は20億元で、15歳以上の家族は自分の車を持っているし、一家で10数台の高級車を所有していると話してくれた。

 高級外車以外に、北京や、上海、天津、広州、深圳、海南などの大都会とリゾート地で、大富豪たちは豪邸購入にも大金を惜しまず、財力を競っている。

 対照的に、炭鉱労働者の給料は非常に安く、辛うじて生活を維持出来る水準で、最低の月給は1,000元である。

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