中国・重慶でも化学工場爆発、1万人が緊急避難

2005/11/25
更新: 2005/11/25

【大紀元日本11月25日】24日午前11時ごろ重慶市墊江県の化学工場で、爆発事故があり、1人が死亡、3人が負傷し、ベンゼン漏れが発生した。工場周辺の生徒・児童5400人を含くむ住民約1万人が緊急避難した。

この化学工場は民間企業であり、現場救援活動はほぼ終了した。中国第一財経日報は、現地政府部門の官僚の話を引用し、操業中に液体ベンゼンと過酸化水素水の釜が突然爆発し、火花が桶に入れてある大量のベンゼンに引火して、2次大爆発が起こったという。

付近に住む住民によると、当初激しい爆音が聞こえ、大量の煙が拡散、空の半分を被いつくした。空気中に強い刺激臭が漂い、気分が悪くなったという。住民たちはすぐに現場から逃げ出し、自主避難した。

ベンゼン漏れがあったと見られ、警察は事故現場近くを流れる河川の飲用を禁止した。学校もしばらく休校するという。

13日中国吉林市の化学工場で、爆発事故があったばかり、そのときにも大量のベンゼンが近くの松花江に流出し、下流のハルピン市は現在、水道水供給を停止している。

ベンゼンは常温ですぐ気化する性質があり、短期間に大量に吸い込むと、大量の涙や、のどの痛み、咳などの症状が現れる。重症の場合は昏睡や、痙攣、呼吸困難を起こし死に至る。

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