甘粛省、また2地区で土石流発生 死者・行方不明が続出

2010/08/14
更新: 2010/08/14

【大紀元日本8月14日】甘粛省で再び土石流が発生した。12日、舟曲県の東に位置する隴南地区とその北部にある天山市でも、大雨の影響で多くの箇所で土石流と地滑りが発生。国道を含め数十箇所の道路が中断した。13日の中国政府系の国内報道では、2地区合わせてすでに15人以上が死亡、20人以上が行方不明と伝えているが、死者の数は増える見込み。

また、12日からの洪水による被害は、13日午後6時の時点で、天水市全域、秦州、麦積など5県区20郷鎮71村で、7千46戸、3万679人に及ぶ。一方、隴南地区でも洪水が発生し、8県区15郷鎮の1万人以上が被災している。

天水市でも被害の大きい娘娘壩(は)鎮政府に状況を尋ねたところ、大雨による地滑りのため、9か所で土石流が発生した。現在、現地への本格的な立ち入り調査は行われていない。同区天水鎮の村では長さ千メートル以上、幅約10センチの亀裂が発見されている。天水鎮政府は問い合わせに対して、この亀裂による損失はなく、村民はすでに避難していると答えた。

蘭州晩報によると、秦州区では11日と12日の大雨により、橋桁の排水施設が押し流され、道路が損壊し、通信は遮断され、民家が倒壊しているという。至る所で水が溢れ出し、6村の6009戸全てが浸水、167人が閉じ込められている。

(記者・方暁/翻訳編集・坂本)
関連特集: 社会問題