大紀元時報
高官誕生日の党内規則

中国メディアはなぜ習主席の誕生日を報じないのか

2016年06月23日 17時00分

 習近平国家主席の誕生日当日、インドのモディ首相から習主席に宛ててお祝いのメッセージが届いた。だが中国の国内メディアはいずれも習主席の誕生日について報じていない。あるネット投稿によると、中国メディアが指導者層の誕生日に触れないのは、共産党にある種の規則が存在するからだという。

習主席の誕生日を公表したのは海外要人

 6月15日早朝、インドのモディ首相が中国のSNS微博に習主席の誕生日を祝うメッセージを投稿した。メッセージには「習主席のますますのご健勝をお祈りします」と記され、モディ首相と習主席が握手している写真が添付されていた。だが、新華社通信ネット、人民日報ネットを始めとする中国メディアのいずれも、習主席の誕生日に関する報道を行っていない。

 もっとも、中国メディアが報じなくても、習主席の誕生日はすでに明らかになっている。2010年6月に行われた習主席のラオス公式訪問の際、ラオス政府は習主席の誕生日のために大きなケーキを用意しており、この日はちょうど、中国の伝統的な端午節にあたっていた。このことから、習主席の誕生日は6月15日だということが分かる。

中国高官の誕生日について、2つの重要な党内規則とは

 微信の「古語今世」に、6月16日に「鯤鵬」の名前で投稿された一文では、なぜ外国人しか習主席の誕生日を祝わないのかとのテーマが掲げられ、そこに2つの重要な党内規則が存在していると論じられている。

 1つ目の規則とは、中国共産党が、高官の誕生日を祝うことを禁じていることだという。

 この規則は1949年に開催された第七回中央委員会第二次全体会議における毛沢東の発言に端を発している。毛沢東は幹部に対し、幹部の誕生日には、お祝いをせず、贈り物もせず、酒の酌は少なく、拍手をしないといった案を打ち出した。それ以来、中国共産党は一貫してこの規則を「厳格に順守」しており、国営メディアにとってもこの種の報道はタブーとなっているのだという。

 2つ目の規則とは、党の内部事情がどうであろうと、国のトップ同士が誕生日を祝うことは国際的な外交儀礼とされていることだ。習主席が2014年にインドを訪問した際も、モディ首相に誕生日ケーキを贈っている。

中国当局がケーキより豪華な誕生祝いを習主席に送った

 6月15日、中国国営メディアは習主席の誕生日には触れなかったが、奇しくもこの日は中国共産党前政法委書記である周永康の妻と息子周浜に対し、それぞれ懲役9年と18年の実刑判決が下された日となった。さらに周浜被告には3億5000万元(約56億円)の罰金が科せられ、不法所得も没収された。2人とも控訴しないことを明らかにしている。

 周永康は習主席の政敵で、江沢民派の主力メンバーでもあった。周は同じ江派の薄熙来、曽慶紅らと共に江沢民と結託して、第十八回全国人民代表大会から2年以内に習近平を最高指導者の座から引きずり下ろす計画を練っていた。だが、王立軍事件(訳注)をきっかけに、江派が着々と準備を進めてきたクーデターが明るみに出たことにより、薄熙来、周永康は立て続けに逮捕された。

 こうしたことから、習主席の誕生日当日に周永康の息子と妻に判決が下され、そのニュースが大々的に報じられたことは、主席にとって現政権からの何よりの誕生日祝いになっただろうともっぱらの話題になっている。

訳注 「王立軍事件」とは、2012年2月、重慶市の副市長だった江沢民派の王立軍が、江沢民派の習政権 に対するクーデター計画や法輪功学習者に対する臓器狩りなどに関する大量な機密資料と共に、四川省成都市のアメリカ領事館に駆け込み亡命申請を出したという国内外を震撼した事件のことである。これを発端に薄熙来を始め周永康など一連の党高官が失脚した。

(翻訳編集・桜井信一/単馨)

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