香港の中心部・金鐘(アドミラルティ)に立つライオン像(ANTHONY WALLACE/AFP/Getty Images)
返還20周年

習近平国家主席 初の香港訪問へ、経済界は取り締まり強化求める声

 中国伝統文化を重視する習近平国家主席は2013年3月の第12回全国人民代表大会会議の閉幕式で、中国伝統文化の奥深さに言及し、「伝統文化を習うことで、正しい世界観、人生観と価値観を構築するのに有益だ」と述べた。

 習主席は去年、中国文学芸術界連合会の第10回全国代表大会でも、中国伝統文化の重要性を述べ、文芸界に対して道徳と技術の向上を要求した。

 米国ニューヨークに本部を置く神韻芸術団(以下、神韻)は、中国伝統文化と芸術の復興と発揚を目指している。過去10年間に世界100カ国以上で巡回公演を行ってきた。各国各都市のトップクラスの劇場での公演は満席御礼となった。

 米中国語専門テレビ局新唐人テレビ(国際)有限公司(以下、新唐人)の呉雪児・プロジェクトマネージャーは、中国伝統文化を重視する習近平国家主席に対して、香港で神韻公演の実現に協力することを望んだ。

 「神韻は中国伝統文化の復興を目指している。神韻の特徴である専属オーケストラは、東洋の楽器と西洋の楽器を融合したもの。香港は中国の一部で、同時に東と西の文化が交じり合うところでもあり、香港で神韻公演を行うことには特別な意義がある。香港では今、社会全体の雰囲気が重いため、良質な芸術公演は社会に大きなプラス効果をもたらすだろう」と述べた。

 今年2月新唐人の香港支社は、香港政府の文化芸術活動を統括する「康楽および文化事務署」に対して、香港各界著名人が署名した神韻芸術団の香港公演開催に関する提議書を提出し、神韻の香港公演の実現を呼び掛けた。

法輪功愛好者、迫害の主導者を法的に処罰へ

 習近平国家主席が香港訪問中、法輪功愛好者も集会などを予定している。

 香港法輪佛学会スポークスマンの簡鴻章氏によると、法輪功愛好者は、滞在中の習主席に対して、本土での迫害停止、迫害の主導者らの法的処罰を平和に呼びかけるために、集会、デモ行進などを行うことを決めた。

 簡氏は、「中国共産党政権が中国および世界にもたらした災害、江沢民集団が『真・善・忍』の精神を堅持する法輪功愛好者に対する迫害にどう対処するのかは、現政権指導者を含むすべての人が直面しなければならない課題だ」「私たちは、法輪功愛好者への迫害を停止し、江沢民・曽慶紅・梁振英らの法輪功迫害の主導者を法的に処罰し、全面的に中国共産党政権がもたらした災いを清算し、さらに中国5000年伝統文化の復興や道徳の向上を再び呼び掛けていきたい。これが実現すれば、中国、香港ないし全世界に明るい未来をもたらされるだろう」と述べた。

(記者・林怡=香港、翻訳編集・張哲)