中国の債務急増問題、新たなアジア金融危機に発展すると警鐘=米メディア

2017年07月07日 21時00分

 中国の債務急増問題は新たな金融危機を招くのか。海外の経済専門家は、すでに莫大な債務を抱えている中国には、債務規模は依然として非常に速いペースで拡大していると指摘し、1997年のアジア金融危機発生前の状況に似ていると警鐘を鳴らした。新たな金融危機が起きれば、回復しつつある世界経済にまたも大きな打撃を与える。7日付けの米VOAが伝えた。

 国際決済銀行(BIS)がこのほど発表した統計をみると、2016年末まで中国の債務規模は対国内総生産(GDP)比で約257%、と新興経済体全体の184%を大幅に上回った。

 BISは中国債務の増長ペースが非常に速いことを懸念している。10年前の2007年の中国債務規模は対GDP比で152%にとどまった。しかし翌年、中国当局がいわゆる「4兆元景気刺激策」を実施してから、債務規模が急拡大してきた。当局が発表するGDP成長率が6~7%と中程度成長を維持しているが、企業および地方政府の負債が増加していると指摘した。

住宅ローンや自動車ローン、
借金の多い中国若者 経済リスク拡大

 中国人民銀行(中央銀行、以下は人民銀)が4日に発表した『中国金融安定報告(2017)』では、非金融セクター企業は引き続きリスクにさらされているとした。

 同報告によると、これらの企業は主にローエンド製造業と過剰生産能力の業界に集中する。企業の多くは、債務返済と利息支払いのために金融機関から新たな資金を借入するとの悪循環に陥っているため、債務解消が難しいうえ、債務の蓄積を招いたとの認識を示した。

 中国政府シンクタンクの中国社会科学院は、2008年の世界金融危機発生前、中国非金融セクター企業のレバレッジ比率(自己資金に対して、何倍の他人資本または借入金を使用しているのかを示す比率)は100%台を下回ったが、2014年に149.1%まで拡大したと警戒感をあらわにした。

 現在、中国の企業債務規模は対GDP比で160%に達し、世界的警戒水準の90%を大幅に上回った。

 一方、中国不動産バブルで、住宅ローンが大半を占める家計債務の急増も目立っている

バブル化で投機熱は依然と高く 中小都市はゴーストタウンも多い

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