米農務長官「国内農家は保護される」、中国の報復関税受け

2018/04/10
更新: 2018/04/10

[ワシントン 9日 ロイター] – パーデュー米農務長官は9日、米中間の貿易摩擦は強まっているが、国内農家は保護されるとの見方を示した。

同農務長官はワシントンでの講演で「農業生産者が中国の報復措置の矢面に立つことは容認しない。われわれの利益を守る」と述べた。ただ、具体的にどのような措置を取るかなど、詳細は明らかにしなかった。

同長官は「トランプ大統領が手の内を全て明かすとは思わない。私もそのようなことはしない。われわれの戦略を明かし、具体的な計画を中国側に知らせることは賢明ではない」と説明した。

ホワイトハウスのサンダース報道官も9日の定例記者会見で、トランプ政権がそうした計画を間もなく発表すると語った。

中国は、知的財産権侵害を理由に米国が決定した貿易制裁を受け、米国産の大豆など、米農産物の輸入に高い関税を課す報復措置を発表している。

トランプ大統領は9日、国内農家は米国の通商政策により恩恵を受けるとの考えを示した。

大統領は「農家は偉大な愛国者だ。国のために仕事をしていることを理解している。われわれは埋め合わせをする。最終的に農家は今よりもずっと強くなる」と述べた。ただ、それには若干時間がかかると説明した。

Reuters
関連特集: 国際