米イラン制裁、737型機の生産に影響せず=ボーイングCEO

2018/05/10
更新: 2018/05/10

[ワシントン 9日 ロイター] – 米航空機大手ボーイング<BA.N>のデニース・ミュレンバーグ最高経営責任者(CEO)は9日、旅客機「737」の生産が米国の対イラン制裁の打撃を受けることはないと述べ、同社の受注残にはイランへ販売予定だった737型機はないと説明した。

ムニューシン米財務長官は8日、米国の対イラン制裁再開によってボーイングとエアバス<AIR.PA>に付与しているイラン向け旅客機・部品販売許可を取り消す方針を明らかにした。

国営イラン航空は、2015年のイラン核合意による制裁解除を受けて、エアバスから旅客機100機、ボーイングから80機、フランス・イタリア系の航空機メーカー、ATRから20機を購入する契約を結んだ。商用機には米国製の部品が多数使われているため、これらの契約が履行されるかどうかは米政府の許可に左右される。

ミュレンバーグCEOはまた、ブラジル小型旅客機大手エンブラエル<EMBR3.SA>との提携交渉は進展しているが、提携は必ずしなければならいものではないと語った。

Reuters
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