英EU離脱交渉、アイルランド問題は6月が進展の最終期限=仏外相

2018/05/14
更新: 2018/05/14

[ダブリン 13日 ロイター] – フランスのルドリアン外相は13日、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う英領北アイルランドとアイルランドの国境を巡る問題について、6月のEU首脳会議が進展の「最終期限」になるとの見方を示した。

アイルランドのコーブニー副首相兼外務・貿易相との共同記者会見で述べた。

ルドリアン外相は、アイルランドと北アイルランドの間の物理的な国境設定を回避する策を見いだし、離脱交渉を進展させるためには、6月を最終期限と考える必要があると述べた。

EU離脱後、英国にとっては北アイルランドがEUとの唯一の陸続きの国境となる。英国とEUはいずれも北アイルランドとアイルランドの国境を開かれた状態に保つ意向を示しているものの、これまでのところ具体的な解決策は見つかっていない。

コーブニー氏は、英国とEUが関税パートナーシップを結ぶことで、物理的な国境回避に必要な多くの課題解決が可能になるとの見方を示した。この案では実質的に、英国がEUに代わって関税を徴収することになり、英閣僚の間では賛成派と反対派で意見が分かれている。

コーブニー氏は、物理的な国境を設けないとの約束をメイ英首相がどのように守るかを巡っては柔軟に対応するとした一方、約束を守るかどうかについては譲らない構えを示した。

Reuters
関連特集: 国際