THE EPOCH TIMES

米メディアが総攻撃する「Q」とは 陰謀説かトランプ政権の真相か

2018年08月15日 16時42分

アメリカで中間選挙に向けて、「Q現象」は広がりを見せている。8月1日にフロリダ州で行われたトランプ氏の支持者集会に「われわれはQだ」というプラカードを掲げた支持者の姿があった。一方、8月はじめ、ほとんどの米メディアが「Q」を批判する報道を展開した。

Qと名乗る人物は、昨年10月からネット掲示板で政府内部の情報について投稿している。Qとその支持者を、メディアは「匿名(Anonymous、アノニマス)」の略記「Anon」と組み合わせて「QAnon(キューアノン)」と名付けている。

Qは、トランプ政権がどのようにホワイトハウス内の腐敗一掃に尽力しているかを書き込み続けている。

「トランプは、軍から大統領になるように依頼された人物だ。彼の役割は、根底から腐っているワシントン政界を本格的に浄化することである」

「ロシアゲートでトランプ政権を摘発しているロバート・モラー特別検察官、実はトランプ陣営の仲間だ。モラーはロシアゲートの捜査対象を民主党にまで拡大し、民主、共和両陣営の本格的な捜査と摘発を開始した」

「ホワイトハウスの中は混乱していない。トランプの意図通りうまくやっている」

Qの投稿は大きな支持を集めている。6月28日、タイム誌はQをインターネットで最も影響力のある25人の1人に挙げた。

Qについて、ほとんどの米メディアはネガティブであり、「陰謀論」との見方で報じている。ワシントン・ポスト紙は「混乱を呼ぶ陰謀カルトだ」とまで呼び、糾弾した。

しかし、こうしたニュースの見方は逆にQへの関心を高めた。ニュースをうのみにしない米国人らは、Qの掲示板での最新投稿に視線を注いだ。大紀元は最近、ペンシルベニア州とオハイオ州のトランプ支持層による集会で取材した。

「Qをカルトだとか陰謀論だとか呼ぶ人々は、単に無知だ。Qを読んでもいないだろう」。Qに関する分析を動画や文書で示すジョーダン・サザー氏は大紀元に語った。

Qの投稿は、日本の匿名掲示板「2ちゃんねる」を管理する運営会社により2013年に開設された英語の匿名掲示板「8chan」で見れる。このサイトでは、投稿者の情報は暗号化され、誰でも自由な議論が可能となっている。Qは、歴史から現在にいたる政治腐敗についてまで言及している。また、トランプ政権がいかにこの腐敗を除去するために取り組んでいるかの分析と見方を伝えている。

米国社会では2017年頃から、国民投票で勝利し大統領の座についたドナルド・トランプ氏だが、彼を受け入れようとしないホワイトハウスの離反勢力があると、トランプ支持層や保守メディアが指摘する。

一部の官僚、FBIやCIAなどの秘密情報機関が、大統領に反して政策を作り出す状態を「ディープ・ステート(裏の政府)」と呼ぶ。50年代のアイゼンハワー政権に誕生した言葉だ。

Qの投稿は2017年10月に始まった。Qは、トランプ大統領政権の「ディープ・ステート」は秘密情報機関と腐敗組織、軍事秘密情報機関およびその連携者との戦いであると指摘した。サザー氏は、Qの投稿が事実ならば、トランプ候補が選挙期間中に繰り返していた「首都ワシントンにたまったヘドロをかき出す」という腐敗一掃の姿勢と一致すると述べた。

「2016年と2017年の米国は、ドナルド・トランプ氏とともに、不正な秘密情報機関とはもうともに歩めないと決断するチャンスの到来期だった。この機会が失われ始めた時、Qは現れて、大衆に警告を発した」サザー氏は分析する。

7月31日、トランプ氏の支持集会で「我々はQ」とのメッセージを掲げる参加者(Charlotte Cuthbertson/Epoch Times)
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