大紀元時報

ウイグルの母「行方不明だった5歳の娘、SNSの動画で偶然見つけた」

2019年01月18日 17時13分

中国共産党政権の抑圧政策により国外へ逃亡し、現在トルコに滞在するウイグル族の女性は最近、米SNSに投稿された新疆ウイグル自治区の孤児院内部を映した動画から偶然、娘を見つけたと主張した。17日、ラジオ・フリー・アジア(RFA)ウイグル語が伝えた。

カルビヌール・トゥルソン(Kalbinur Tursun)さんには7人の子どもがいる。妊娠7カ月だった2016年4月、ウイグル族に対する抑圧に耐えかねて、当時まだ赤ちゃんだった子どもを1人だけ連れてトルコへ渡った。出産後、新疆に戻って残りの5人をトルコに連れ出す計画だった。

しかし、新疆にいた夫は「海外逃亡を計画」「テロ容疑」で逮捕された。それ以来、彼女は新疆に戻れず、5人の子どもたちの行方が分からなくなったという。

トゥルソンさんは親戚が多く、11家族がいる。その一家族あたりからそれぞれ5~6人が当局に拘束された。彼女の親戚70人近くは行方が分からなくなっているという。

親戚らは、「強い宗教的見解」と「政治的に誤り」という罪で中国共産党当局により拘束された。「再教育施設」「職業訓練センター」という名の収容所に閉じ込められている可能性が高い。

RFA英字版は1月8日、匿名のホータン警察本部の人物から、同県に祖父母と住む2歳の男の子ラフマトゥッラー・シルバチ(Rahmutullah Shirbaqi)ちゃんは側溝に落下し死亡した事件を確認した。男の子の両親は1年前から「職業訓練センター」に入所している。78歳、68歳の祖父母が面倒を見ていたが、2018年12月21日に行方不明になり、25日に凍った遺体となって発見された。

この報道によると、この匿名の人物は、何度も祖父母と共に男の子と両親を面会しようと県の司法、公安との交渉を試みたが、生存さえ確認できていないという。また、両親は男の子の死亡を知っているかどうかもわからないとRFAに述べた。

2017年4月以来、およそ100万人のウイグル人が信仰と「間違った」政治思想のため、収容施設に送られた。両親が収容された場合、残された子どもたちは、機会を得られれば公立保育園または孤児院に入る。RFAは情報筋の話として、施設内は非常に混雑しており、保育環境が劣悪だと伝えた。

トゥルソンさんは2018年12月、米国のSNSワッツアップのウイグルコミュニティグループで回覧されていた、新疆和田県にある保育所の内部を撮影したという動画のなかで、5歳になる娘のアイシャ(Ayshe)ちゃんを偶然見つけた。彼女は動画を何度も確認し、さらに、映像撮影者に撮影場所を確かめたという。

「見た目、しぐさ、首を振る動作から、私の娘であると100パーセント確信しました。飛び上がるほどうれしかったです」「和田に残した5人の子どものうち、少なくとも1人は生きていたと分かったからです」

RFA記者はトゥルソンさんに、なぜトルコで出産する際に5人の子どもたちを連れて行かなかったのかを尋ねると、赤ちゃんだった子どもしかパスポートが発給されず、ほかの子どもたちは国外に渡ることができなかったという。

夫の逮捕後、トゥルソンさんは親戚から、子どもたちが当時住んでいたウルムチ市から自身の出生地であるカシュガルの村に連れて行かれたと聞いた。そこで姉が面倒を見ていたという。最後に子どもたちと連絡が取れたのは2017年7月末。

トゥルソンさんは、所在不明になっている子どもたちのことを非常に心配している。「ずっと子どもたちを見つける方法を探しています。自分の命を含め、どんなことでもしてあげたい」

国際人権組織ヒューマン・ライツ・ウォッチは2019年1月17日、世界人権報告書を発表した。1989年天安門事件の弾圧以来、中国共産党による抑圧が最悪のレベルに達していると指摘した。

(翻訳編集・佐渡道世)

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