独ライカ、中国で「炎上」した天安門事件動画との関係否定

2019/04/22
更新: 2019/04/22

[北京 21日 ロイター] – ドイツのカメラメーカー、ライカ・カメラは、中国のソーシャルメディアで「炎上」した天安門事件を巡る広告動画について、同社は関与していないと表明した。

5分間の動画には、天安門事件の際に戦車の前に丸腰で立ちはだり、「タンクマン」として有名になった男性を、報道カメラマンが警察から逃げながら撮影する姿などが含まれている。中国では天安門事件への言及が厳しく検閲されており、ソーシャルメディアには動画を批判する声が殺到した。

ライカの広報は「動画はライカ・グループのどの企業からも委託、資金提供、承認を受けていない。当社は混乱に遺憾を表明するとともに、当社ブランドの不正使用を防ぐためさらなる法的手段を講じる」との声明を出した。

ライカは動画ができた経緯を説明しておらず、動画を制作したブラジルの広告会社、F/ナスカ・サーチ・アンド・サーチとの関係にも言及していない。F/ナスカは16日に動画をツイッターに投稿した。

F/ナスカは取材要請に答えなかったが、香港メディアは、動画はライカの承認を得たとするF/ナスカ広報のコメントを伝えている。

 

4月21日、ドイツのカメラメーカー、ライカ・カメラは、中国のソーシャルメディアで「炎上」した天安門事件を巡る広告動画について、同社は関与していないと表明。写真は北京で19日、同社ロゴ(2019年 ロイター/Thomas Peter)

 

Reuters
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