米、鉄鋼アルミ関税撤廃で加・メキシコと合意 新協定に前進

2019/05/18
更新: 2019/05/18

[ワシントン/オタワ 17日 ロイター] – トランプ米大統領は17日、カナダとメキシコに対する鉄鋼・アルミニウム輸入関税を撤廃することで合意したと発表した。

トランプ大統領は「カナダ、メキシコと合意に達した。米製品を関税なし、もしくは低い関税で両国に輸出する」と語った。

鉄鋼・アルミ関税措置は48時間以内に撤廃される。関税撤廃の見返りとして、カナダとメキシコは、中国や他国からの鉄鋼・アルミの米国へのダンピング(不当廉売)制限に向けた監視システムを強化する。

また米国はカナダとメキシコの鉄鋼輸入にクオータ(割当枠)を導入しない。カナダとメキシコは、米国産の豚肉や牛肉などに課す120億ドルの報復関税を撤廃する。

米加両政府によると、今回の合意は19日午後に発効する。

カナダのトルドー首相は、鉄鋼・アルミ関税の撤廃は「素晴らしいニュース」と歓迎。これら関税が、米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の批准へのハードルになってきたとし、今回の措置を踏まえ、批准の時期を巡り、米国と連携していくと語った。

メキシコのセアデ外務次官は、米国の決定が「USMCA批准への道を開いた」とツイッターに投稿。メキシコ大統領府は「すべての国にとって恩恵がある」と評価した。

*内容を追加しました。

Reuters
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