[ハノイ 10日 ロイター] – ベトナム税関は、米政府の対中制裁関税を避けるため、一部の中国製品が「ベトナム製」として米国に輸出されていると指摘、取り締まりに乗り出す方針を示した。
9日にウェブサイトに掲載した声明で明らかにした。
米中貿易戦争が続く中、特に「繊維、海産物、農産物、タイル、はちみつ、鉄鋼、アルミニウム、木材製品」で生産国を偽装する事例が多数見つかっているという。
税関によると、一部の輸入業者は、輸入した中国製品に「ベトナム製」のラベルを貼り、米国・欧州・日本に輸出するため、ベトナムの原産地証明書を取得していた。
米国の税関で見つかった事例では、ベトナムの木材製品メーカーが中国の木材製品を輸入し、ラベルを張り替えて、米国に輸出していた。
ベトナム税関は監視を強化し、不正行為に関与した企業に罰則を科すとしている。
米中貿易戦争を受けて、一部の企業は生産拠点を中国から他国に移しており、ベトナムは特に恩恵を受けるとみられている。
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