北朝鮮の公開処刑場所、脱北者証言に基づき人権団体が特定

2019/06/11
更新: 2019/06/11

[ソウル 11日 ロイター] – 北朝鮮による深刻な人権侵害を調査している非営利団体は11日に公表した報告書で、同国の少なくとも323カ所の公開処刑場所を特定した。

韓国に拠点を置く国際人権保護団体「転換期正義ワーキンググループ(TJWG、Transitional Justice Working Group)」が脱北者610人の証言に基づき4年かけて報告書にまとめた。

報告書には、2013年の金正恩党委員長の叔父・張成沢氏の処刑など、政権幹部の粛清も含まれる。

ただ、大半は「銅や家畜」などを盗んだ罪などで、中には反国家的な活動や中国への違法入国の罪で処刑されることもある。

一度に10人以上が処刑されたという報告が19件あった。1000人以上の前で処刑が行われることもあり、7歳のこどもが居合わせたこともあるという。

TJWGのリサーチ・ディレクター、Sarah A. Son氏は、公開処刑は、政府の特定の政策を国民に認識させるために行われるが、国民に恐怖心を植え付けることも大きな目的だと説明した。

Reuters
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