香港で行われた7月1日と7日のデモで、2枚の漫画ポスターが多くの参加者の共感を呼んだ。特に7月7日のデモでは、ほぼ全ての参加者が「香港撑住」(香港、踏ん張って)のポスターを手にしていた。
漫画の創作者は、現在アメリカ在住で「中国のアニメ王」として知られている有名な漫画家「大雄」こと郭竞雄氏。
「大雄」といえばアニメ界では知らない人はいない。中国の吉林芸術学院デザイン学科を卒業し、1999年には月に平均1、200以上の漫画を描く、「旗」漫画スタジオを設立した。 2006年、「旗」漫画スタジオと台湾の武俠小説を代表する作家、金庸氏が合同制作した漫画『天龙八部』が、フランスのアングレーム国際マンガフェスティバルで最優秀賞を受賞し、中国人で初めて「アニメ界のオスカー」を受賞した。そして彼はヨーロッパ最大のコミック出版会社と契約を結んだ。
2008年、大雄は特別な才能を持つ人としてアメリカに移住した。彼は世界に進出した数少ない中国人漫画家であり、また米国の漫画界で活躍する唯一の中国人です。 2010年、第31回アメリカICONコミックフェスティバルで、「ベストリーダーズセレクト賞」および「スペシャルゲストアーティスト賞」を受賞した。
最近香港で行われている、犯罪容疑者の中国本土への身柄引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に抗議するデモについて、彼は常に気にかけているという。香港市民の不退転の決意に触れ、週に2日、香港の人々を支援するために漫画を描くことを決めた。
8日、大紀元の電話インタビューで、「自分の作品がこれほど早く人気が出るとは思わなかった。2作目の作品も多くの人の目に止まり、突然のことのように感じている」と語った。
そして、「一人のアーティストとして彼らに敬意を表する」とインタビューを締めくくった。
(大紀元日本ウェブ編集部)