米、為替介入によるドル安誘導行わず=カドロー委員長

2019/07/27
更新: 2019/07/27

[ワシントン 26日 ロイター] – カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は26日、トランプ政権は為替介入によるドル安誘導は行わないと明言した。

カドロー氏はCNBCとのインタビューで「ちょうどこの1週間、大統領や経済関係者らが出席した会合で、われわれはいかなる為替介入(の可能性)も排除した」と語った。

米政治メディアのポリティコによると、ナバロ大統領補佐官(通商製造政策局長)がトランプ大統領に対し、通商交渉で中国に圧力をかけるためのドル安誘導に関して提案したが、即座に拒否されたという。

カドロー氏は「大統領がドル安を求めているという主張には同意しない」とした上で「大統領が懸念しているのは、他国が自国通貨を操作して下落させることによって、短期的かつ一時的な貿易上の優位性を得ようとしていることだ」と述べた。

その後、カドロー氏は記者団に対し、大統領は安定的なドルを求めているとした。

インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数<.DXY>は過去1年間で約3.5%上昇。対ユーロ<EUR=>での伸びが上昇の主な要因となっている。指数はこの日2カ月ぶりの高値を付け、約2年ぶりの水準に迫った。ドルは人民元<CNY=> <CNY=CFXS>に対して過去1年間で約1.4%値上がりしている。

Reuters
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