大紀元時報

シベリアで大規模な森林火災、延焼面積はベルギーに匹敵

2019年08月02日 16時55分
シベリアの森林火災の煙をとらえた衛星写真。7月25日提供(2019年 ロイター/NASA/GSFC)
シベリアの森林火災の煙をとらえた衛星写真。7月25日提供(2019年 ロイター/NASA/GSFC)

Tom Balmforth

[モスクワ 1日 ロイター] - ロシアのシベリア地方で大規模な森林火災が発生し、延焼面積はベルギーの国土に匹敵する規模まで拡大している。ロシア当局は1日、軍用機を消火活動に投入。メドベージェフ首相は、違法伐採を隠蔽するため意図的に放火された疑いがあるとして、警察当局に捜査を指示した。

連邦捜査委員会は、刑事事件として森林火災の捜査を始めたと発表。シベリアの都市クラスノヤルスクの当局者が、初期消火に必要な行動を怠った疑いがあるとして捜査しているという。

森林庁によると、火災は内陸部の誰も住まない森林310万ヘクタールに延焼した。また、タス通信によると、メドベージェフ首相は、違法伐採を隠すために放火された可能性について捜査し、11月1日までに報告するよう内務省と検察庁、捜査委員会に指示した。

環境保護活動家らは、今回の火災は環境に壊滅的な打撃をもたらすものだと主張。シベリアのエコロジストが始めた、当局に厳しい行動を求めるインターネット上の署名活動には1日までに87万を超える署名が集まった。

プーチン大統領が前日、軍に消火活動支援を指示したことを受け、国防省は輸送機10機とヘリコプター10機がクラスノヤルスクに到着したと発表した。

地方当局は、暑さが続いた後の落雷が森林火災の原因だとしているが、メドベージェフ氏は1日にシベリアのチタで行った会議で放火の可能性に言及した。

一方、環境保護団体グリーンピースの活動家、アントン・べネスラフスキー氏は、気候変動と消火体制の不備という複合的な要因だと指摘した。

森林庁によると、イルクーツクを含む11万6000ヘクタールの火災については消火活動が行われているが、残りの296万ヘクタールは状況を監視しているだけだという。

米航空宇宙局(NASA)は7月31日、延焼面積は合計でベルギーの面積に匹敵し、そこから発生した煙が、ロシアのシベリアと極東地域を越え、アラスカやカナダまで届いていることが衛星写真で確認されたと発表した。

クラスノヤルスクからヤクチア、イルクーツクまで、800の村や町が煙に覆われているとタス通信は報じた。

トランプ米大統領は31日、プーチン大統領と異例の電話会談を行い、消火活動への支援を申し出た。プーチン氏は、必要があれば受け入れると回答した。

ロシアの衛星モニター会社のサイトに掲載された衛星写真では、火災は東シベリアのクユンバ油田にも迫っているように見える。

同油田を運営する国営石油会社ロスネフチの関係者は、施設に対し必要な保安対策を取ったと話した。

^