米テキサス州の銃乱射、当局は国内テロとして捜査

2019/08/05
更新: 2019/08/05

[エルパソ(米テキサス州) 4日 ロイター] – 米南部テキサス州エルパソで3日に20人の死者が出た銃乱射事件について、米当局者は4日、事件を国内テロとして捜査していると明らかにした。

テキサス州西地区の米連邦検事ジョン・バッシュ氏は4日の記者会見で、連邦当局は今回の事件を国内テロとみなしていると明らかにし、それに応じて「迅速かつ確実に公正な裁きを行う」と言明した。

テキサス州のアボット知事は事件について、ヘイトクライム(憎悪犯罪)のようだとの見方を示し、警察はパトリック・クルシウス容疑者がインターネットに投稿したとみられる文書から人種差別が動機とみられるとしている。

過激主義者などが使用するネット上の掲示板に投稿された4ページの文書では今回の銃撃を「ヒスパニック系によるテキサス州侵略への対処」と表現しているほか、3月にニュージーランドのモスク(イスラム教礼拝所)で51人が死亡する銃乱射事件を起こした男への共感も記されていた。

米連邦捜査局(FBI)は4日に発表した声明で、こうした事件に刺激を受けて国内の過激主義者による犯行がさらに増えることに懸念を示した。

8月4日、米南部テキサス州エルパソで3日に20人の死者が出た銃乱射事件について、米当局者は、事件を国内テロとして捜査していると明らかにした。(2019年 ロイター/Callaghan O’Hare)
Reuters
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