大紀元時報

世界の貿易、今後数四半期は低迷続く=ECB

2019年08月06日 08時01分

[フランクフルト 5日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は5日公表した経済報告で、世界の貿易は今後数四半期、緩やかにしか回復せず、経済活動全般との比較で低迷が続くとの見通しを示した。対外貿易の低迷は、過去1年の大半の期間にわたって世界経済の最大の重しとなってきた。

米中貿易戦争で信頼感が低下し、特に製造業で投資が抑制されている。

ECBは「一定の回復の兆しはみられるが、世界貿易は今後数四半期、引き続き経済活動との比較で低迷する可能性が高い」と指摘。「貿易の見通しに対する下振れリスクは、関税引き上げの発動によって、ここ数カ月で一部、現実のものになっている。貿易摩擦がさらにエスカレートするリスクも残っている」との見方を示した。

ただ、ECBによると、経済活動全般はそれほど低迷しない可能性がある。製造業は特に貿易集約度が高く、工業製品の需要が少しでも鈍化すれば対外貿易に並外れた影響が出るという。

「工業製品の輸入は世界のグロスベースの総輸入の50%以上を占めるが、世界の付加価値の合計の20%しか占めていない」とし、「したがって、製造業生産が急激に鈍化すれば、世界のGDP(域内総生産)よりも世界の貿易の方が著しく減少する」と指摘した。

ECBは貿易低迷の主因は投資の減少であると指摘。車の消費習慣の変化や車の購入に対する中国の税還付終了で、貿易戦争を巡る不透明感が増大しているとの見方も示した。

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