原油先物は2%超反発、産油国の相場支援策巡る観測やドル安で

2019/08/08
更新: 2019/08/08

[シンガポール 8日 ロイター] – アジア時間の原油先物は反発。オーバーナイトでは世界的な景気減速で原油需要が減退するとの懸念から4%超下落したが、アジア時間はドル安を背景に2%超上昇している。

サウジアラビアや他の石油輸出国機構(OPEC)加盟国が原油価格下支えに向けた一段の対応を協議中との情報も支援材料となっている。

0032GMT(日本時間午前9時32分)時点で、北海ブレント先物<LCOc1>は1.29ドル(2.29%)高の1バレル=57.52ドル。

米WTI原油先物<CLc1>は1.30ドル(2.54%)高の52.39ドル。

ブルームバーグは7日、サウジ当局者の話として、原油安阻止に向けた措置について同国が他の産油国と協議していると報じた。

OANDAのシニア市場アナリスト、アルフォンソ・エスパーザ氏は「貿易摩擦を巡る発言が引き続き市場の方向性を左右するが、サウジのコメントは価格安定に向けた前例のない措置につながる可能性がある」と指摘した。

その上で「OPECおよび非加盟産油国から減産合意を得ることがいかに難しかったかを踏まえると、どのような措置になるか想像するのは困難だが、貿易戦争が続けば原油は急落する恐れがあることから、あらゆる選択肢が検討対象だろう」と述べた。

 

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Reuters
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