中国の小規模銀行、不適切な融資やガバナンス問題が発覚

2019/08/30
更新: 2019/08/30

[北京 30日 ロイター] – 中国銀行保険監督管理委員会(CBIRC)は30日、中小規模の銀行を対象にした一連の調査の結果、複数の規則違反が発覚したと明らかにした。

CBIRCは一部の金融機関が、資本不足の不動産事業や債務超過の地方政府関連機関、環境規制を順守していない企業などへ不正に融資を行っていると指摘した。

規模が小さい銀行は、資産運用の新規制導入により主要収入源を失い、不良債権が膨らむ中、経営が悪化している。

CBIRCは、長期間の幹部不在や経営陣に対する評価システムの欠如など、コーポレートガバナンスに関する複数の問題も指摘した。

さらに、リスク管理や内部管理の基準をしばしば満たしていないとし、一部の銀行で署名や押印の偽造などが発覚したと明らかにした。

地方の全ての中小規模銀行は内部管理を強化し、法の抜け穴を防ぎ、体制の改善に注力すべきだと指摘した。

Reuters
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