8月韓国輸出は前年比13.6%減、予想と一致 9カ月連続のマイナス

2019/09/02
更新: 2019/09/02

[ソウル 1日 ロイター] – 韓国政府が発表した8月の輸出は前年比13.6%減少し、9カ月連続でマイナスとなった。最大の輸出相手国である中国からの需要の鈍化や、世界的なコンピューターチップ価格の下落が背景。

8月の輸出は、ロイターがまとめた市場予想の中央値と一致した。2桁台のマイナスとなるのは3カ月連続。

これは韓国の成長見通しをさらに悪化させ、中銀が追加的な金融緩和を実施すべきとの主張を強めることになる。

ユージン投資証券のエコノミスト、Lee Sang-jae氏は「米中貿易摩擦が続き、日本の輸出規制や香港での政治的な混乱が企業の業況感を悪化させる中、輸出の勢いが増している兆候はみられない」と指摘した。

輸出全体の5分の1を占める半導体は30.7%減少した。半導体を除いた輸出は8.7%減にとどまった。

輸入は前年比4.2%減少し、ロイターがまとめた予想の4.0%減に近い水準となった。

8月の貿易収支は17億2000万ドルの黒字となった。7月は24億ドルの黒字だった。

Reuters
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