[ワシントン 15日 ロイター] – ペンス米副大統領とトランプ大統領の弁護士であるジュリアーニ・元ニューヨーク市長は15日、下院で進められているウクライナ疑惑を巡る大統領弾劾調査に協力しないと表明した。
協力を拒否することでジュリアーニ氏は、議会侮辱罪に問われる可能性がある。同氏には、15日までの資料提出を求める召喚状が出ていた。ペンス氏には召喚状が出ていないが、議員らは今月4日、調査への協力拒否は司法妨害と解釈される可能性があると同氏に警告している。
一方、ペンス、ジュリアーニ両氏以外の政府当局者らは、総じて調査に協力的な姿勢を示している。
ジョージ・ケント国務次官補代理は同日、下院委員会が出した召喚状に応じ、非公開の証言を行った。[nL3N2704B9]
同調査では、トランプ大統領が7月25日に行ったウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、野党・民主党のバイデン元副大統領と息子を調査するよう依頼した問題を巡り、来年の米大統領選で再選を果たす目的で、ウクライナに圧力を掛けたかどうかが焦点となっている。
ケント氏は、召喚状に応じて証言に立った2人目のキャリア外交官。ホワイトハウスと国務省からは、証言に応じないよう命じられていた。
ウクライナなど旧ソ連6カ国への政策を担当するケント氏の証言内容は明らかになっていないが、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、同氏は3月、同僚らに対し、ジュリアーニ氏がトランプ氏の政敵の調査を行うようウクライナに圧力を掛けていることに懸念を表明していたという。
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