ロシア製ミサイル破棄しなければトルコに制裁も=米大統領補佐官

2019/11/11
更新: 2019/11/11

[ワシントン 10日 ロイター] – オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は10日、トルコによるロシアの地対空ミサイルシステム「S400」の購入について、米国は非常に不快に感じており、これを「破棄」しない場合はトルコに制裁を科す可能性があると警告した。

オブライエン氏は 米CBSの報道番組のインタビューで、ロシアから軍事設備を調達する国を対象とする「敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」に基づき、対トルコ制裁は「圧倒的な」超党派の支持で米議会を通過するだろうと予想。「トルコはこの制裁の影響を感じることになる」とした。

トルコのエルドアン大統領は今月13日にワシントンを訪問し、トランプ大統領と会談する予定となっている。ミサイル購入やシリア情勢など複数の問題で両国はこれまで対立しており、首脳会談の注目度は高い。

トルコは7月にS400の搬入を始めており、米国はこれに対応し、最新鋭ステルス戦闘機「F35」の共同製造プログラムからトルコを除外した。ただ、トルコに対する制裁は発動していない。

トルコはまだS400を運用可能な状態にはしていないため、米側は撤回に向け説得を続ける姿勢を示している。

オブライエン氏は米国とトルコがともに加盟する北大西洋条約機構(NATO)では「S400などロシア製軍事設備の大型購入は容認されない。(エルドアン氏)の訪米中にトランプ大統領がこのメッセージを明確に伝えるだろう」とした。

Reuters
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