[リオデジャネイロ 14日 ロイター] – ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、2019年のアマゾン地域の森林破壊の面積が前年比85%拡大した。この算出はデータに基づくINPEの警告システムによるもので、加速する森林破壊の現状があらためて浮き彫りとなった。
DETERと呼ばれる同システムは、火災その他熱帯雨林に影響する事象を警告している。それによると、昨年警告対象となった森林破壊面積は9166平方キロで、前年の4946平方キロから大きく拡大した。
DETERは公式統計としては認められていない。
一方、同じINPEが算出に使用している別のシステムPRODESは公式統計に採用されており、昨年11月時点の発表で、森林破壊が過去10年超で最大規模になった。面積は前年比30%増の9762平方キロとなった。
環境保護グループや非政府組織は、ボルソナロ大統領がアマゾン開発を強力に支持し、ブラジル環境・再生可能天然資源院(Ibama)を弱体化させていることが背景と批判している。
大統領は責任を否定。IBAMAなどの関連機関の予算削減などの政策は現政権発足よりはるか以前に導入されており、森林破壊加速の原因は前政権にあるとしている。
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