全ての国がコロナ巡り誠実な対応を 米国務長官、中国名指しせず

2020/04/08
更新: 2020/04/08

[ワシントン 7日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は7日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を抑えるため、全ての国が透明性を持って誠実に対応するよう呼び掛けた。

長官は以前、中国政府が新型コロナの感染規模を隠蔽し、正確なデータを共有していないとして非難していたが、この日の国務省での記者会見では、中国の名指しを避けた。

長官は、新型コロナに関する知識を共有するために、あらゆる国が正確かつタイムリーにデータを提供すべきと指摘。「民主主義国であるかどうかにかかわらず、全ての国が新型コロナに関する情報を透明で、隠し事がなく、効率的な方法によって共有しなければならない」と述べた。

また、新型コロナの世界的な感染拡大を受け、追加で2億2500万ドル相当の国際支援を行うと表明した。同時に、マスクなど重要な医療物資については国内での利用を優先する考えを強調した。

米国は国際支援を巡り、これまで64カ国に2億7400万ドルの資金提供を約束している。

長官は「個人防護具(PPE)に対する国内需要が高まる中、政府として需要に見合うだけの重要な医療物資の確保に重点を置く」と述べた。

カナダ・オンタリオ州のフォード首相は6日、米国が医療用マスク300万枚の輸出を阻止したと批判。カナダのトルドー首相は、米政府によるマスク輸出阻止については直接言及しなかったものの、両国が建設的な協議を行っており「これらのマスクが出荷されると予想している」と述べた。

*内容を追加しました。

Reuters
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