豪失業率は四半世紀ぶり高水準に、コロナ規制緩和は時期尚早=当局

2020/04/14
更新: 2020/04/14

[メルボルン 14日 ロイター] – オーストラリアの失業率が新型コロナウイルス流行の影響で四半世紀ぶりの高水準に上昇すると見込まれる中、当局者は14日、経済成長を抑えている社会的規制を緩和するのは時期尚早だと述べた。

豪州ではここ数週間、日々の新たな感染者数は抑えられているものの、ポール・ケリー副首席医務官は規制の維持について、当局は9月前後までの6カ月の期間を依然として念頭に置いていると述べた。

ケリー氏はテレビ中継されたブリーフィングで「これは短距離走ではなくマラソンだ」と述べた。

公共の場で2人を超える集まりは禁止されているほか、大半の国民は病院や食料品の買い物、運動のために外出以外は自宅にとどまるよう義務付けられている。

ケリー氏は9月より前に一部規制を緩和する機会があるかもしれないとしつつ、「現時点では通常のインフルエンザ流行期を通じて態勢を維持しなければならず、その後に見直す時があるかもしれない」と述べた。

モリソン首相は、失業率が現在の5.1%から6月末までに10%に上昇するとの政府見通しを確認。2桁になれば1994年以来となる。財務省のデータによると、これは約140万人に職がないことになる。

統計当局は週内に3月の失業データを発表する予定。

豪州ではこれまで、新型コロナの感染者が累計6366人、死者が累計61人となっている。

Reuters
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