トランプ氏、州に礼拝所再開要請 反対なら「覆す」とけん制

2020/05/23
更新: 2020/05/23

[ワシントン 22日 ロイター] – トランプ米大統領は22日、新型コロナウイルス流行に伴うロックダウン(都市封鎖)措置の一環で閉鎖されている礼拝施設を今週末から再開するよう、各州の知事に要請した。

トランプ大統領は教会やシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)、イスラム教寺院などが必要不可欠なサービスを提供する施設と見なされるとし、可能な限り早期に再開すべきとの考えを示した。

さらに、具体的な行動には踏み込まなかったものの、自身の要請に沿わない州知事の対応は「覆す」とけん制。「米国には一層の祈りが必要だ」と述べた。

テキサス大学法律大学院のロバート・チェスニー教授は「トランプ大統領に州知事の決定を覆す権利はない。州知事は大統領の部下ではない」と述べた。

ホワイトハウスの新型コロナ対策顧問を務めるデボラ・バークス氏は、ウイルスに脆弱とされる人々に対し、礼拝に行くことを控えるよう促している。

トランプ大統領は2016年の大統領選で福音主義派を中心とする宗教団体から支持を集めており、今年11月の大統領選でも支持基盤としたい考えだ。

Reuters
関連特集: 国際