米空母が南シナ海で演習、中国海軍も近くに=司令官

2020/07/07
更新: 2020/07/07

[東京 6日 ロイター] – 米空母「ニミッツ」の司令官は6日、ロイターに対し、「ニミッツ」と「ロナルド・レーガン」の空母2隻が南シナ海で軍事演習を実施していると述べた。

米空母2隻は、中国海軍も演習を行っていた同海域で米独立記念日の4日から演習を実施。米海軍のカーク少将はロイターの電話取材に対し「彼らはわれわれを見ていたし、われわれも彼らを見た」と述べた。

米海軍は過去にも、中国が実効支配を強める南シナ海に空母を派遣して演習を実施したことはあるが、今年は新型コロナウイルス対応など、さまざまな問題を巡り米中が対立する状況下での実施となる。

中国外務省の趙立堅報道官は6日の会見で、米国が南シナ海に空母を派遣して軍事演習を実施したことについて、米国は威嚇のために意図的に空母を派遣したとし、米政府は同地域の国々に亀裂を生じさせようとしていると批判した。

米国防総省は、南シナ海での軍事演習実施を発表した際、「国際法が認める区域をすべての国が飛行、航行、活動する権利のために戦う」意向を示している。

Reuters
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