中国、観測開始以来の大雨 33河川で水位過去最高

2020/07/13
更新: 2020/07/13

[上海 13日 ロイター] – 記録的な大雨に見舞われている中国では33の河川で水位が過去最高を記録し氾濫が起きている。大雨は今週も続く見込みという。

水利省の高官は会見で、河川の氾濫が起きやすくなる時季に入った6月以降、433の河川、洞庭湖や鄱陽湖、太湖などの主要な湖は軒並み警戒水位を超えていると説明。氾濫対策が必要な7月下旬から8月上旬を前に長江や太湖の周辺の状況は深刻だと述べた。大雨の地域は中部から北部に移るとの見通しを示した。

平均降雨量は1961年の観測開始以来、最も多い。政府は10日、死者・行方不明者が141人で、経済損失は約600億元(85億7000万ドル)としていた。

長江流域の河川管理当局はすでに湖北省の咸寧市、江西省の九江市や南昌市など人口の多い地域も対象に入れて「赤色警報」を発令した。

水利省によると、13日は70以上の観測地点で警戒水位を超えている。

三峡ダムは、下流の水位が上がり過ぎないよう、放水量を絞っている影響で警戒水位を6.7メートル超えている。

Reuters
関連特集: 国際