K・ウェスト氏が米大統領選の初集会、中絶など批判 政策示さず

2020/07/20
更新: 2020/07/20

[ワシントン 19日 ロイター] – 2020年米大統領選への土壇場での出馬を表明した米人気ラッパーのカニエ・ウェスト氏(43)が19日、サウスカロライナ州のチャールストンで初めての選挙集会を開いた。

ウェスト氏は1時間以上、話を続け、人工妊娠中絶やポルノを批判。聖書やキリスト教の教えに何度も触れ、両親が自身の中絶を考えていたことを涙ながらに語る場面もあった。

一方、政策に関してイベント参加者に次々に発言させるなど、政策提言を先送りしているようにも見えたほか、場内からブーイングが起こる発言もあり、出馬にどこまで真剣なのかはっきりしなかった。

ウェスト氏は、経済的不平等に関する議論で「(奴隷解放運動家として知られるアフリカ系米国人)ハリエット・タブマンは実際には奴隷を解放しなかった。奴隷の仕事を他の白人にさせただけだった」と発言し、聴衆の不評を買った。

集会の様子はユーチューブで生配信され、地元のテレビ局でも放送された。

Reuters
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