[香港 30日 ロイター] – 香港政府は30日、立法会(議会)選挙で民主派12人の立候補資格を取り消したと発表した。今後追加で同様の決定を行う可能性があるとした。
政府は声明で、民衆自立を促したり、外国政府による介入を求めたり、国家安全維持法への反対を表明したりすることは「基本法」に抵触する行為だと指摘した。
「一部が主張するような政治的な検閲、言論の自由の制限、選挙に立候補する権利のはく奪などの問題はなかった」としている。
民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏も取り消されたひとり。このほか公民党のメンバーなど今月初めに行われた民主派の予備選で得票を集めた候補などが取り消しの対象となった。
昨年の行われた区議選では民主派が勝利したが、今回の取り消し措置には若手民主派の勢力拡大を抑える狙いがある、とみられている。
黄之鋒氏は「香港人の意思を完全に無視し、消えつつある自治の最後の柱を踏みにじり、議会への確固たる支配を維持する中国政府の意向を明確に示した」とツイッターに投稿した。
*内容を追加しました。
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