トランプ米大統領、バイデン氏故郷で「失策」批判 受諾演説控え

2020/08/21
更新: 2020/08/21

[オールドフォージ(米ペンシルベニア州) 20日 ロイター] – トランプ米大統領は20日、野党民主党の大統領候補に指名されたバイデン前副大統領の生まれ故郷がある東部ペンシルベニア州を訪れ、数時間後に指名受諾演説を行うバイデン氏に対する批判を展開した。

ペンシルベニア州は11月の大統領選の行方を左右する可能性のある激戦州で、公職者としてのバイデン氏の「半世紀にわたる失策」を強調する一方、自身への支持を固める狙いがある。

トランプ大統領は、バイデン氏の生まれ故郷スクラントンの郊外で数百人の支持者を前に演説し、「彼はペンシルベニアを見捨てた。スクラントンを見捨てた」と主張。「半世紀にわたって国を売り、米国の雇用を奪い、他国が米国の雇用を盗むのを許した。中国、メキシコ、全ての国だ」と述べた。

また、北米自由貿易協定(NAFTA)や中国の世界貿易機関(WTO)加盟、パリ協定などを引き合いに出し、バイデン氏が支持した政策がペンシルベニアの人々に害をもたらしたと主張。そうした政策を方向転換した自身の功績を強調した。

トランプ氏は2016年の大統領選で、経済が衰退した地帯にブルーカラーの雇用を呼び戻すと約束し、ペンシルベニア州をわずか4万5000票差で制した。だが、リアルクリアポリティクスによると、最近の世論調査では同州でバイデン氏に約6%ポイントのリードを許している。

バイデン氏は民主党の全国大会最終日のこの日、大統領候補の指名受諾演説に臨む。

Reuters
関連特集: 国際