英ケンブリッジ大、秋の新型コロナワクチン治験開始を目指す

2020/08/26
更新: 2020/08/26

[ロンドン 26日 ロイター] – 英ケンブリッジ大学は26日、同大学の研究者が進める新型コロナウイルスワクチン開発に英政府から190万ポンド(250万ドル)の資金提供を受けたとし、この秋に臨床試験(治験)の開始を目指す方針を示した。

同大学のワクチン候補は、これまでに知られている全種類のコロナウイルスの遺伝子配列を用いることで免疫反応を改善させる手法を採用しており、過剰な炎症を引き起こす免疫反応を防ぐのに役立つ可能性があるという。

同大学の研究者は「最終的に、新型コロナウイルスだけでなく、動物から人間に感染する可能性のある他の関連コロナウイルスからも守るワクチンを開発することを目指している」と述べた。

ケンブリッジ大のワクチン候補は開発スケジュールで他の候補に後れを取っているものの、冷蔵が不要で接種に注射が必要ないことから、幅広い地域への供給を容易に行える可能性がある。

Reuters
関連特集: 国際