イスラエル、来週UAEで国交正常化の詳細協議 米高官も同行

2020/08/26
更新: 2020/08/26

[エルサレム 25日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は、同国の代表団がトランプ米政権の高官とともに31日にアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、国交正常化合意を固める協議を行うと明らかにした。

米国の仲介でイスラエルとUAEが国交正常化を発表した今月13日以降、3カ国の当局者による会談は初めて。イスラエルとUAEは合意に正式署名する前に、大使館の開設や貿易、渡航などについて詳細を詰める必要がある。[nL4N2FF49G]

ネタニヤフ首相はビデオ声明で、米国のクシュナー大統領上級顧問、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)、中東和平を担当するバーコウィッツ特別代表らが、イスラエルの代表団とともにUAE入りすると述べた。

米政府高官は、クシュナー、オブライエン、バーコウィッツ各氏の訪問を確認し、イラン担当のフック特別代表も同行するとした。

イスラエルのメディアによると、両国の当局者はイスラエルの航空会社の直行便でテルアビブからアブダビに入る。これはイスラエル・UAE間の初の民間航空便となる。

ネタニヤフ首相によると、協議では航空、観光、貿易、金融、医療、エネルギー、安全保障の各分野におけるイスラエルとUAEの協力が焦点になる。

同首相は「歴史的な合意だ。この地域の他の国も平和の輪に加わることを願う」と述べた。

国交正常化での合意を受け、米国が最新鋭の兵器をUAEに売却するとの観測が高まる中、イスラエル国内では反対の声も上がっている。同国を訪問中のポンペオ米国務長官は24日、米国が将来的にUAEといかなる武器取引を行っても、イスラエルが中東における軍事的優位性を維持することを保証すると強調した。[nL4N2FQ32V]

Reuters
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