米高齢者施設のコロナ感染、司法省が民主地盤の4州の調査検討

2020/08/27
更新: 2020/08/27

[ワシントン 26日 ロイター] – 米司法省は26日、民主党が州知事を務める4州に対して、州内の高齢者介護施設における新型コロナウイルス感染状況のデータ提供を要請した。4州が介護施設に新型コロナ感染者の受け入れを義務付けたことで、他の入居者の人権を侵害した可能性があるとし、同省は調査を検討している。

データの提供を求められているのは、ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、ミシガンの4州。司法省の人権担当部門は、高齢者介護施設の入居者など、社会で最も弱い立場の人を守ることは最も重要な責務のひとつだ、と述べた。

米メディケア・メディケイドサービスセンターによると、これらの4州では、高齢者介護施設での新型コロナ感染者や死者が特に多い。

ただ、高齢者施設でほぼ同様に感染が確認されているテキサスやフロリダ、カリフォルニア州などには情報提供を求めていない。

ミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事とニュージャージー州のフィル・マーフィー知事はそれぞれ声明を発表し、司法省の要請は政治的な動きだと指摘した。

ホイットマー知事の報道官は司法省の要請に応じるとした上で、トランプ政権は政治的なゲームをやめ、真の新型コロナ対策に焦点を当てるべきだとコメントした。

Reuters
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