「中国共産党は人類の敵」盲目の人権弁護士 米共和党全国大会で演説 

2020/08/28
更新: 2020/08/28

盲目の中国人権弁護士で、本土から脱出し、2012年に米国に入国した陳光誠氏は、このほど米共和党全国大会で講演した。中国共産党について「人類の敵」であり、中国国民をも恐怖に陥れ、世界の幸福を脅かしていると語った。

陳氏の演説の模様は、トランプ大統領もツイッターに掲載した。

陳氏は8月26日、共和党全国大会 (RNC) の3日目夜に講演した。「中国では、宗教、民主主義、人権といった共産党が認めない信念や考えを表明すると、刑務所行きになる可能性がある。人々は大規模な監視と検閲の下で暮らしている」

中国の共産主義政権は、キリスト教徒、ウイグルのイスラム教徒、チベットの仏教徒、法輪功修煉者を含む何百万もの人々を迫害してきた。

2019年6月、サム・ブラウンバック米宗教の自由問題担当特別大使は米国のシンクタンク・ヘリテージ財団での演説で、中国の「信仰戦争」は失敗するだろうと述べた。

陳氏のような反体制派は、共産党の専制体制に挑戦している。「私は一人っ子政策やその他の不当さに反対した。すると迫害され、殴られ、投獄され、自宅軟禁に遭った」と陳氏は言う。

中国政府は1979年に一人っ子政策を施行し、それに従わなかった家族は重い罰金、強制中絶、不妊手術を受けさせられた。この政策は最終的に2016年に撤廃された。

陳氏は2006年、度が過ぎた一人っ子政策の施行を理由に、山東省の地方当局を相手取り集団訴訟を起こしたところ、4年3カ月の刑を言い渡された。

判決後、2010年に釈放されたが、その後、自宅軟禁が続いた。

「2012年4月、私は北京のアメリカ大使館に避難した。私は米国の人々が私と私の家族を米国に迎えてくれたことに永遠に感謝する」と陳氏は述べた。

陳氏は、トランプ政権や世界中の民主主義政府にメッセージを送った。「米国は自由、民主主義、法の支配という価値観を持って、中国共産党の侵略を阻止するために、他の民主主義国家と連携しなければならない」

7月、マイク・ポンペオ米国務長官は、カリフォルニア州のリチャード・ニクソン大統領図書館・博物館での演説で、自由民主を支持する諸国に「中国共産党の行動に変化をもたらすよう」呼びかけた。

陳氏はさらに講演で、「トランプ大統領はこの問題(中国共産党との対峙)を主導している。世界のために、私たちはトランプ大統領を支持し、投票し、戦う必要がある」と述べた。

(翻訳編集・佐渡道世)

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