ペロシ米下院議長が財務長官と電話協議、コロナ対策で「深刻な相違」

2020/09/02
更新: 2020/09/02

[ワシントン 1日 ロイター] – 米民主党のペロシ下院議長は1日、ムニューシン財務長官との電話協議後に発表した声明で、新型コロナウイルス対策法案を巡り民主党とホワイトハウスには依然として「深刻な相違」があるとの認識を示した。

ペロシ氏は「悲しいことに、この電話協議で、米国の勤労者世帯が直面する状況の重大さについて民主党とホワイトハウスの認識に深刻な違いがあることが明白になった」としている。

トランプ政権と議会民主党は経済対策の規模で折り合いがついておらず、双方の協議は8月初旬に決裂して以来行われていない。

ペロシ氏はムニューシン氏との電話協議で「米国民の生命と生活を守るために共和党が交渉の席に着き、民主党と協力することを期待すると改めて述べた」とした。

ムニューシン氏は前日、上院共和党トップのマコネル院内総務が来週に新たなコロナ対策法案を発表することに期待感を示した。[nL4N2FX4Z3]

メドウズ米大統領首席補佐官は先週、コロナ経済対策について、上院共和案に3000億ドル上乗せした1兆3000億ドル規模であれば、トランプ大統領は受け入れる用意があるとの見方を示した。[nL4N2FW0YQ]

一方、ペロシ氏は民主側の要求規模を当初の3兆ドルから2兆2000億ドルまで減額しているが、州・地方政府、学校、新型コロナ検査と感染経路追跡に向けた追加資金を盛り込む必要性を訴えている。

Reuters
関連特集: 国際