インタビュー:自民党総裁選は菅氏支持、私もいつか首相に=河野防衛相

2020/09/03
更新: 2020/09/03

[東京 3日 ロイター] – 河野太郎防衛相は3日、ロイターのインタビューに応じ、安倍晋三首相の辞任表明に伴う自民党総裁選では、2日に出馬を表明した菅義偉官房長官を支持すると明言した。自身もいつか首相に就任するとの決意をあらためて示した。

河野防衛相が所属する麻生派は2日に菅氏支持を表明したばかりだが、河野氏自身が菅氏を支持するかとの質問に対して、「支持する」と答えた。

一方、首相になることを今も希望しているかとの質問に対しては「はい」と明言。「いつか私も首相になる」と述べた。

防衛相留任など、菅政権発足後に希望するポストの有無に関しては「初当選以来ポストを希望したことはなく、どのような役職であれ務める」と語った。

菅氏は2日の出馬会見で、安倍政権の路線を継承すると強調。菅氏の政策運営が安倍首相とどのように異なるかとの質問に対しては「世界はコロナ禍の渦中にあり、コロナ対策が最優先課題。コロナ対策と経済活動の再開という微妙な課題に菅氏は取り組むだろう」と述べた。

新政権の課題については「コロナ対策と経済活動の再開の後は、少子高齢化社会での社会保障システムの維持が最重要課題。年金、医療、子育てに関して真剣な議論がなされる必要がある」と強調した。

与党内で議論が進む敵基地攻撃能力の保有に関連し、「北朝鮮のミサイル能力が向上しており、懲罰的な抑止力が必要。ただし日本単独で実現は難しく、日米同盟の枠内で検討する必要がある。方法は色々あり、それが北朝鮮にどのようなメッセージを出せることになるかなどについて検討している」と述べた。日本が盾という「日米同盟での日本の位置づけは変えずに同盟を強化していく」と強調した。

インタビューは英語で行われた。

(竹本能文、ティム・ケリー、竹中清 編集:山川薫)

Reuters
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