ロシア大統領、国連でWHO強化とコロナワクチン国際会議を提案

2020/09/23
更新: 2020/09/23

[ニューヨーク 22日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は22日、国連総会の一般討論演説で、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスのパンデミックへの国際的な対応をとりまとめるために強化されるべきだとしたほか、新型コロナワクチンを巡るハイレベルの国際会議の開催を提案した。

プーチン氏は「コロナワクチンの開発協力に関心のある国々のためにハイレベルの国際会議をオンラインで開くことを提案する」と発言。

「われわれは経験を共有する用意とともに、信頼性・安全性・有効性が証明されたロシア製ワクチンの他国への供給を含め、あらゆる国や国際機関との協力を継続する用意がある」と語った。

ロシアは世界に先駆け、規制当局が大規模治験の完了前に新型コロナワクチンを承認。科学者や医師からワクチンの安全性や効果を巡り疑問の声が上がっている。

プーチン氏はまた、「非合法な制裁」の解除がパンデミックからの世界経済の回復を助けるとして米国を遠回しに批判。「総じて、国際貿易を巡る障壁、禁止措置、制限、非合法な制裁をなくすことが世界経済の成長を促し、失業者の減少に大いにつながる」と語った。

プーチン氏はさらに、宇宙開発をリードする国々が「宇宙への兵器配備と、宇宙空間の物体に対する軍事的圧力あるいは武力行使」を禁じる、拘束力のある協定を結ぶことを提案した。

Reuters
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